こんにちは!
『資産運用で楽しめる老後を目指す』 マネ太郎です。
6月は、3月決算の企業から配当金が振り込まれる、うれしい月ですね。
今回は、そんな中で配当金を受け取った企業の一つ、三菱ケミカルグループをご紹介します。
配当金は定年後のゆとりある生活をささえる重要な収入源。
無理せず続ける【ゆるマネ投資】で、コツコツと資産形成を進めていきます。
配当金の詳細
- 銘柄:三菱ケミカルグループ(4188)
- 保有株数:200株
- 1株あたり配当金(半期):16円
- 受取金額:3,200円
- 現在評価額:756円(執筆時)
- 平均取得単価:839円
- 配当利回り(取得額ベース):1.91%(半期)
- 配当利回り(現株価ベース):2.12%(半期)
三菱ケミカルグループを選んだ理由
三菱ケミカルグループは、日本の総合化学のリーディングカンパニーです。
私が高配当株投資を始めた2019年当時、
・手ごろな株価(約800円)
・配当利回りが5%前後
という点に魅力を感じて購入しました。
配当利回りは4%以上をキープ
現在も年率4%以上の高配当水準を維持していますが、最近はあまり増配されていません。

高配当株投資から学んだこと
配当利回りだけに注目するのは危険!
株式投資では、「高配当=優良銘柄」とは限りません。
企業の「成長性」や「配当方針」も総合的に判断することが重要です。
事例比較:三菱ケミカルグループと三菱UFJフィナンシャルグループ(購入当時)
銘柄 | 株価 | 配当金 | 配当利回り |
三菱ケミカルグループ | 818円 | 40円 | 4.9% |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 593円 | 22円 | 3.7% |
5年後に配当金が逆転! ※コロナ禍の影響もあり
銘柄 | 株価 | 配当金 | 配当利回り |
三菱ケミカルグループ | 800円 | 32円 | 4.0% |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 1846円 | 41円 | 2.2% |
・三菱ケミカルグループ:減配
・三菱UFJフィナンシャル・グループ:増配・株価大幅上昇
購入時の株価を基準に利回りを再計算すると
銘柄 | 配当金 | 購入時株価 | 実質利回り(当初比) |
三菱ケミカルグループ | 32円 | 818円 | 3.9% |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 41円 | 593円 | 6.9% |
結論:見るべきは「現在の利回り」だけじゃない!
・高配当利回りに惹かれるだけでは、失敗するリスクもある。
・企業の「配当持続性」や「成長力」も忘れずにチェック!
経験を通して伝えたいこと
この経験から、三菱ケミカルグループの株式は保有をしていますが、追加購入はしていません。
「配当利回りの数字」だけを見ていた当時の自分から、考えが変わってきました。
この考えにたどり着くまで、約4年かかりました。
このブログを読んでくださっている皆さんには、同じ失敗をして欲しくないと思いこの記事をお届けしています。
三菱ケミカルグループが心配な点
心配① 業績が横ばい〜下降気味
・売上高は中期的に増加していましたが、2023年以降は減少傾向
・営業利益は2022年以降ほぼ横ばい
・直近3年は、各利益指標がすべてマイナス圏

平均成長率 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
---|---|---|---|---|
3年平均成長率 | 3.5% | -13.4% | -19.6% | -36.7% |
5年平均成長率 | 4.2% | 6.4% | 4.3% | -3.6% |
10年平均成長率 | 1.9% | 1.7% | -0.8% | -3.0% |
今後の業績次第では、減配リスクもありそうです。
心配② 配当性向が高すぎる
・2025年3月期の配当性向が100%超
・利益以上を配当に充てている状態
財務的に余裕があっても、長期的には不安材料です。

心配③ 自己資本比率が低い
・化学業界の平均は約56%
・三菱ケミカルグループは約30%で業界平均より低め
今後は成長投資に積極的な方針とのことで、その影響かもしれませんが、財務の健全性には注意が必要です。
配当収入を増やす「マイルール」
私は感情に左右されないよう、「マイルール」に基づいて、銘柄選びをしています。
データや期待値に基づいて評価した上で選定しています。
三菱ケミカルグループを「マイルール」で評価する
10項目の評価基準のうち、クリアしたのは4項目でした。
そのため、追加購入は他の銘柄を優先しています。

まとめ
今回は、三菱ケミカルグループの配当をテーマに、
・増配の重要性
・配当利回り以外の視点
・マイルールによる銘柄評価
をご紹介しました。
配当収入は、定年後の生活を支える大切な収入源です。
企業ごとの好不調があるからこそ、ポートフォリオ全体で安定性を高めることが重要だと実感しています。
三菱ケミカルグループは、高配当株投資を始めたばかりの頃に購入した思い入れのある銘柄。
今後の業績に期待しつつ、慎重に見守っていきたいと思います。
この記事が同じ世代の方の皆さんの参考になればうれしいです!
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